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高座神社

銅板葺

随神門銅板葺替え工事

  • 兵庫県
  • 令和5年

施工について

高座神社は本殿の檜皮葺き葺き替えや境内地の檜皮採取もお世話になっており、地元では数少ない国指定重要文化財です。入口となる随神門も檜皮葺きを保っておりましたが、今後の維持管理や費用の関係もあり銅板葺きに葺きなおす計画となりました。古い檜皮の屋根には草や樹木も生えて限界を迎えておりこれ以上経過すると危ういところでした。銅板葺きの屋根下地から銅板の加工、葺きそして箱棟の施工まで弊社で行うことができ、キラキラと輝く銅板葺き屋根が完成しました。

高座神社について

高座神社の参道を進むと、南端に設けられた石鳥居を抜けて迎えてくれるのが 随神門です。門をくぐると社殿への導入口となり、境内空間の入口として格式を漂わせます。本殿の屋根は檜皮葺で、向拝に唐破風を備えた重厚な構えが印象的で、江戸期の伝統的神門建築を良好に伝えています。現在では、屋根の葺き替えなど保存修理も行われており、往時の姿が美しく蘇っています。境内には兵庫県指定天然記念物の大木「フジキ」もあり、随神門を背景にした光景が訪れる人の目を引きます。高座神社本殿を訪れる前後の「緩やかな節目」として、随神門が参詣の導線と精神的な切れ目を象徴しており、地方の神社建築の品格を体現する門として一見の価値があります。