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重要文化財

名草神社

杮葺

保存修理工事

  • 兵庫県養父市
  • 令和元年

施工について

長年の経年劣化に伴い本殿拝殿ともに屋根の傷みも激しくなっていました。積雪量も多いため、大雪による被害で社殿の屋根も大きく破損がみられ今回の工事となりました。大規模な木部補修を工務店の大工さんに補修をしてもらい、きれいになった下地に一枚一枚こけら葺きを施工していきました。屋根だけではなく、社殿の塗り工事も行われ補修後は創建当初の色鮮やかさを取り戻しました。

名草神社について

兵庫県養父市の妙見山中腹に鎮座する名草神社の本殿と拝殿は、平成22年6月29日、国の重要文化財に指定されました。本殿(宝暦4年=1754年造)は入母屋造、杮葺きで千鳥破風・軒唐破風付き、出石城下と地元の大工が建築を担い、正面向拝廻りに華やかな彫刻を配しています。拝殿(元禄2年=1689年造)は懸造・割拝殿形式という極めて珍しい意匠で、通路を中央に持つ特徴的な平面構成をもち、床の板間と合わせて訪れる人々の参拝動線を印象づけます。地方装飾建築の先駆的例として、彫刻や彩色に富んだ姿は但馬を代表する貴重な社殿です