
高源寺
銅板葺
仏殿改修工事
- 兵庫県
- 令和6年

施工前

施工前

施工中

施工中

施工中

施工中

施工後

施工後
施工について
高源寺の中心にたたずむ仏殿ですが、以前より茅葺き屋根の上にトタンのカバーが施してあり頂上の棟から雨漏りをしている状況でした。屋根裏調査で大梁が傷んでいることにも気づき、屋根葺き替え工事に絡めて土壁改修や天井板張替えなど大規模な改修工事となりました。解体後に梁の様子もわかり、補修内容にも頭を悩ませましたが、今後300年も建物を維持していくためにはという想いから、2本取り替える事にもなりました。地元の木材店から発注し、島根県から取り寄せとなりました。トタン張りの屋根も銅板葺きに葺き替えとなり真新しい輝きを放つ仏殿の改修となりました。
高源寺について
高源寺の仏殿は享保年間(1720年頃)、天巖明啓禅師の指導により再建され、「法王殿」とも称される本堂です。本尊は恵心僧都源信作と伝えられる釈迦如来坐像で、後醍醐天皇の法身像や如意輪観音像が十六羅漢とともに安置されています。2024年には建立から約300年を経て初の大規模修復が行われ、落慶法要が営まれたことが報じられました。修復費用は地元住民と檀家の協力によって集められた大事業でした。仏殿は、かつて織田信長による丹波攻めで焼失した伽藍の再建の一環として、享保・寛政時代に整備された諸堂の中心建築です。境内の紅葉(特に約200本の天目楓)と調和し、古刹の重厚な佇まいを彩ります。
