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小国神社

檜皮葺

本殿檜皮葺工事

  • 静岡県
  • 令和4年

施工について

小國神社本殿の檜皮葺き屋根は、長年の風雨により経年劣化が進み、雨漏りの危険が高まっていました。そこで、室内への影響を防ぐため、檜皮葺きの全面葺き替え工事をご依頼いただきました。当社は初代から約100年にわたり小國神社とご縁をいただいており、今回も伝統技術を大切にしながら工事を進めました。足場は古来の手法に倣い丸太を用いて組み上げ、神社関係者の皆様から「今でもこのような伝統技術で施工してもらえるのか」と大変喜んでいただきました。ドローンによる足場の写真も掲示し、工事の様子を広くご覧いただきました。また、屋根材には神社様が所有する山から採取した檜皮を使用したいとのご要望があり、1年前から素材の準備を始め、施工まで一貫して計画した特別なプロジェクトとなりました。伝統と信頼、そして地域の自然を活かした工事を実現できたことを誇りに思います。

小国神社について

小國神社は静岡県森町に鎮座し、遠江国一宮として古くから崇敬を集めてきました。創建は欽明天皇16年(555年)と伝わり、御祭神は国造りや縁結びの神として知られる大己貴命(大国主命)です。戦国時代には徳川家康が社殿を再建し、江戸時代には歴代将軍の庇護を受けるなど、長い歴史の中で地域の信仰の中心となってきました。境内には老杉が生い茂り、清流宮川が流れる自然豊かな環境が広がります。春の桜や初夏の花菖蒲、秋の紅葉など四季折々の美しさも魅力で、初詣や例大祭には多くの参拝者で賑わいます。伝統の「田遊祭」や舞楽などの神事も今に受け継がれ、歴史と自然、文化が調和する格式高い神社です。