
伊弉諾神宮
檜皮葺
本殿・幣殿檜皮葺工事
- 兵庫県
- 令和3年
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施工前
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施工後

施工中
施工について
本殿の屋根は繰り返し補修を行い、トタンで覆う箇所も増えてきていました。いよいよ葺き替えという時期に強風で屋根がめくれた時はヒヤッとしましたが、すぐに工事に取り掛かる事ができてホッとしたのをおぼえています。補修については、宮司様の強い希望で、屋根の檜皮葺補修だけではなく、棟も淡路瓦で作り直し兵庫県の技術を結集した工事となりました。工事中も本殿でご祈祷や神事が行える様に仮設を組むのが課題でしたが、仮設業者との相談し足場を組むことができました。
伊弉諾神宮について
伊弉諾神宮は淡路島に鎮座する日本最古の神社とされ、国生み神話の伊弉諾尊を祀る聖地です。本殿は明治12年に建てられた檜皮葺・三間社流造の社殿で、幣殿と一体となった荘厳な構成が特徴です。二重の基壇に建てられ、古代神陵とのつながりを感じさせる設計となっています。幣殿は神前に供物を奉る神聖な空間で、本殿とともに格式ある神宮建築の典型を示します。檜皮葺の美しい屋根線や透塀に囲まれた神域は、静寂と気品に満ち、伊弉諾大神の御神徳を今に伝えています。
