
重要文化財
吉備津神社
檜皮葺
本殿建造物保存修理工事
- 広島県
- 令和4年

施工前

施工後

施工中

施工中

施工中

施工中
施工について
広島県福山市に鎮座する備後国一宮神社で、本殿1棟の屋根面積がおよそ200坪の巨大な檜皮葺き屋根でした。長年風雨にさらされ、雨漏りの危険性もあり、社殿の塗り色も褪せてきていました。内部や外部の塗り工事や飾り金具もすべて補修を行い、2年の歳月をかけたこの工事は弊社請負としては過去最大級の規模でした。他業種の方はもちろん屋根工事についても複数の業者が協力しあい華麗優美な仕上がりとなりました。コロナ禍の最中であり、なかなかコミュニケーションも取りづらい時期ではありましたが、感染対策を取り定例会議も現地で行い、一般参加の見学会も無事に行えたことは大変ありがたかったです。
吉備津神社について
福山市新市町に鎮座する吉備津神社は、備後国一宮として長い歴史と格式を誇る古社です。主祭神の大吉備津彦命は、吉備地方を平定した伝説的な英雄で、「桃太郎」のモデルとも言われ、災厄除けや勝運の神として広く信仰されています。社伝によれば、創建は古代にさかのぼり、現在の本殿は江戸時代初期の元和5年(1619年)、福山藩初代藩主・水野勝成公によって再建されたものです。桃山様式を伝える優美な社殿群は、県指定重要文化財に登録され、歴史的価値の高い建築として親しまれています。境内には四季折々の草花が彩りを添え、特に春の桜や秋の紅葉の時期は多くの参拝者で賑わいます。毎年10月の例大祭や、夏越の祓に行われる茅の輪くぐりなどの神事も今に受け継がれ、地域の精神的な拠り所として厚く崇敬されています。
