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市指定有形文化財

臨川書屋

檜皮葺

屋根葺替工事

  • 石川県
  • 令和6年

施工について

「前回屋根の葺き替えをしてもらった」との電話があり、石川県まで走りました。見事な杮葺の屋根がありましたが、葺き替えの時期がきていました。よくよく話を聞くと、前回施工したのは弊社の職人のお父さんで、そこの繋がりからの連絡でご縁を感じました。今回は葺替えの相談と同時に、メンテナンスも大変なのでもう少し屋根を長持ちさせる事はできないか、という事もあり檜皮葺の説明と提案をしたところ、檜皮葺への葺替えでご承諾いただきました。親子二代に渡って葺替えでご縁があった事、前回の葺替え当時の写真なども見せていただき想い出にも触れることができて何とも心温まる現場だったと思います。

臨川書屋について

白山市の中心部、旧北国街道沿いにある臨川書屋(りんせんしょおく)は、加賀藩藩主が宿泊した本陣の遺構で、昭和42年に白山市指定有形文化財(建造物)に登録されました。天明2年(1782年)の建築と伝わり、屋根は切妻造、檜皮葺き。本陣としての「御座之間」や「式台之間」など各室が当時のまま残り、特に襖の引手やなげしの釘隠しに施された加賀象眼の金七宝、ぶどう透彫の欄間など、民家建築としては豪華な装飾が見どころです。縁側からは中村用水越しに庭園を望め、江戸の旅人も眺めた風景が今も健在。歴史と雅を感じる貴重な文化財建造物として、地域の記憶を伝えています。